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「勝つために負ける」

第15回全国高校女子駅伝は、兵庫須磨学園高校の快走で幕を閉じた。
毎年、優勝候補に上げられながら一歩届かなかった須磨学園が悲願の優勝を果たし
たことを心から祝福したい。
しかし、勝ったチームがあれば負けたチームもあるわけで、私の母校筑紫女学園は、
ダントツの優勝候補にあげられながらその実力を出し切ることができなかった。

15年前の第1回全国高校女子駅伝を思い出す。
誰もが優勝確実だと思っていた。
監督も、私自身も負けるはずがないと信じていた、優勝候補筆頭の筑紫女学園は、
1区から上手くリズムに乗りきれず、まさかの2位に甘んじたのだった。
筑紫女学園は、毎年必ず全国高校女子駅伝前夜に歴代の主将が集う。(写真参照)
今年も11人ものOGが京都に集結した。そして大好きな河村監督を囲んで、昔話に
花が咲くのだが、毎年必ず出る話題は、「なぜあの時負けたのか?」ということ。
酒のつまみにはもってこい?の話題である。今でこそ笑って話せるが、簡単に言うと
「プレッシャー」、「不安がないことへのプレッシャー」だったのだ。
先日あった学会でも、瀬古利彦さん(SB監督)が、「調子がいい時にはいい結果が
出ない!」とおっしゃっていたが、ちょっと飛躍してるけど、当たらずとも遠からず?
そんな感じなのだ。

”勝つことは難しいが勝ち続けることはもっと難しい”のであろう。

今回の筑紫女学園は、県大会、九州大会と順調に勝ち進み、1年生エースは負け
知らずの快走を続けてきた。そんなディフェンディングチャンピオンチームであっても、
勝ち続けることは容易ではないのだ。
でも、大事なのは負けた後。
くそ~、悔しい、こんちくしょう~~!!!という気持ちを一年間、いや競技をしている
間中持ち続けることができれば必ずや大成するはず。
”負けるが勝ち”という言葉があるが、勝った時よりも負けた時の方が得ることは
たくさんあるのだ。
勝つためには負けることだって必要!母校筑紫女学園も、そして私も日々精進して
いこう!

(左から鯉川、(旧)寺崎、芳村、2段目:池田、宮上、宮崎、下司、
     3段目:長尾(暁)、長尾(育)、原口、中嶋、新田(愛))

2003-12-23
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