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「朝練習」

印旛村の朝は美しい。
ちなみに本日は-2.0℃だったが、フィールドに降りた霜、冷たく澄んだ空気、そして6時45分の『じゅんだ~い、ファイト!オー!!』のエールを合図に、薄っすら空が黄金に照らされる様は最高だ。

私は高校時代から今日まで、かれこれ20年間朝練習に出ているが、今も昔も朝練習はとても重要なトレーニングであることに間違いない。
朝起きて一番に顔を洗い、身なりを整えるように、朝練習は一番に今日の自分の調子を確かめ、アスリートとしての身体を目覚めさせる貴重な時間なのだ。
朝のすがすがしい空気は、その大事な作業を邪魔することはない。
昔、メキシコのクラブチームに参加してトレーニングをしていた時は、メインのトレーニングが朝6時からだった。オリンピックに出場するような選手達も朝からガンガン走って、午後はゆっくりのトレーニングをしていた。慣れるまではきつかったが、今思えば、とても集中力が出て、質の高いトレーニングだった。

またおもしろいことに、試合のない時期の朝練習は、髪に寝ぐせがついていたり、寝坊もたまにはあり得る。しかし、試合前の朝練習は目覚めが良く、寝坊をする者はいない。そういう意味でも、朝練習は本練習よりも、心の様子が身体に素直に反映されるのかも知れない。

我が大学は、ちょうどこの時期に男女とも駅伝を控えているため、朝練習の空気は心地よい緊張感でピンっと張りつめている。逆に、この50年間変わらない朝の空気、いわゆる「箱根モード」こそが、順大の”調整力”を生み出しているともいえる。

朝練習は、限られた時間で自分と向き合うトレーニング。
春夏秋冬に身体のリズムを調和させ、アスリート・エンジンを暖める大事な時間だ。アスリートの皆さん、寒くても頑張って起きましょう!

2007-12-21
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